PCグラウト調査

パンジットPD8050
位相解析によるPCグラウト充填調査

概要

接触媒質を必要とせず簡易に計測できる超音波装置「パンジットPD8050」を用い、シース反射波の位相に着目してPCグラウト充填状況を確認する手法です。

パンジットPD8050の機器一式
使用機器:パンジットPD8050
パンジットPD8050をコンクリート面に押し当てて計測している様子
測定状況

特長

  1. 接触媒質が必要なく、作業効率がUP

    通常の超音波探査に必要な探触子とコンクリート面の間に塗布する接触媒質が要らないため、作業効率が格段に上がります。

  2. 判定の効率や質が高い

    位相解析を行うことで、定量的な判定が可能。

  3. 現場での判定が可能

    会社に持ち帰ることなく、現場にておおよそのグラウト充填性が判定できます。

適用範囲

シース材質鋼製
PC鋼材鋼棒、鋼線、鋼より線
シース径φ38mm以上
シースかぶり300mm程度
鉄筋の配置間隔125mm以上
  • シース材質について、PEシースは計測不可です。
  • 上記の適用範囲外の条件については、判定精度が低下する可能性があります。

計測手順

01

PC鋼材の探査

電磁波レーダを用いたPC鋼材の探査

電磁波レーダを用いてPC鋼材と鉄筋の位置を探査し、罫書きを行う。

02

計測

パンジットPD8050による計測

PC鋼材の位置に機器を押し当て、計測を行う。

03

解析・判定

充填
充填と判定された解析結果
充填不良
充填不良と判定された解析結果

計測で収録したデータを解析し、グラウト充填の判定を行う。

動作原理

装置には1列3個(1CH)、全8CHで計24個のDPC(Dry Point Contact)探触子が配置されています。リニアアレイ方式でCHごとに発信及び受信探触子を切り替えて計測することで、一度の計測で28通りの異なる経路の受信波が得られます。

24個のDPC探触子を配置したパンジットPD8050
パンジットPD8050
CHごとの発信および受信探触子による28通りの受信波経路イメージ図
受信波経路イメージ図

解析方法

開口合成法(Synthetic Aperture Focus Technique)による再構成した波形より、シースかぶり相当時刻からの反射波の強度を用いて、PCグラウト充填状況を評価します。

開口合成法を用いた画像化(3次元)

計測位置を移動させて複数回計測
計測位置を移動させて
複数回計測
複数データを連結して測定対象範囲を3次元化
複数データを連結した
測定対象範囲を3次元化
3次元データからシースかぶり相当部をスライス
3次元データの中、
深さ方向の一部をスライス
(シースかぶり相当)
2次元C-Scan画像を表示
2次元画像
(C-Scan)を表示

位相解析による判定

シース反射波の位相に与える影響に着目し、シース内のグラウトが充填または充填不良かを判定します。

充填

位相角凡例C-Scan画像
充填時の位相角凡例充填時のC-Scan画像

シース反射波の位相角が負

充填不良

位相角凡例C-Scan画像
充填不良時の位相角凡例充填不良時のC-Scan画像

シース反射波の位相角が正